「その日、 主はあの大河からエジプト川まで 穀物の補を打ち落とされる。 イスラエルの子らよ、 あなたがたは一人ひとり拾い上げられる。」イザヤ書 27章12節

27章は、イスラエルの回復について示されると同時に神のさばきが全世界に及ぶことが示されます。
1節、2節に「その日」とあります。神が全世界にさばきを下される日です。地が滅ぶ日です。
神のさばきが必ずあること、全世界に及ぶとを、その日と言う表現を2度繰り返すことで強調します。

そして今度は12節、そして27章の最後の13節で「その日」と語ります。
神の全世界へのさばきの日は、苦しみの中にあるイスラエルの回復の日であり、神を信じる人が救われる日です。
それが確かに行なわれる最後の日であることを、やはり2度繰り返すことで強調します。
同時に27章の最初と最後に「その日」と、表現することで神のさばきと救いを対比させ強調するのです。

大河は、ユーフラテス川です。エジプト川は、ナイル川です。
本当に全世界の中でも大河である二つの川の名前を上げることで、全世界への神のさばきがあることを示すのです。
「穀物の穂を打ち落とす」とは、神に背き自分を誇る罪深い人々の高慢な心を打ち落とすと同時にさばきを下すことを示すのです。

しかし、そのさばきの日に、神を信じて忍耐をしてきた人は救われるのです。
人々から嘲られたり、迫害されても、耐え忍んだ信仰者の回復と祝福の日です。
神さまのあわれみと愛が信仰者に届くことを「一人ひとり拾い上げられる」と言う表現に現しています。
神さまは、簡単にただ救うと言わないのです。
「一人ひとり」と、小さな私を見出し、愛し、救い出すことを示されるのです。

今、困難や悲しみがあったとしても、私は大切な一人として、神さまに見られており、守られていて、その日には救い出され祝福されることを覚えておきたい朝です。
主に期待して今日も歩みます。
シャローム