「ルツは姑に言った。「おっしゃることは、みないたします。」」ルツ記 3章5節 (2017新改訳)
ルツは母ナオミに答えます。
「おっしゃることは、みないたします。」
「言われるとおりにします」とも表現できます。
すべて従いますと言う意味の返事であり、覚悟です。
そして次の6節に記されるのは、ルツがその通りにしたということです。
同胞ユダヤ人が虐殺される危機が迫っていることを聞かされた王妃エステルは、王宮の定めを破って、王に会いに行き、ユダヤ人の危機を伝えようとします。
その時エステルは「わたしは死ななければならならないのでしたら死にます」と、告白しました。
死ぬ覚悟があります。そしてすべきことをしますと言う告白でした。
ルツも同じなのです。
主を信頼して従うと決断しているのですから、実際の生活の中で、母ナオミの言葉に従うのです。
ナオミも、無理難題をルツに押し付けて自分が楽をして益を得ようと言うのではありません。
ナオミは主に信頼して、従っているのです。
ルツも主に信頼して、従うのです。
主への信頼が初めにあります。
そして従うと、決断したのなら、全能で愛とあわれみの主の前に、あれこれと条件を付けて従うのは止めるのです。
みないたします。
覚悟があります。
そう、口にして行動できる人に、主が良くしてくだ去らないはずがありません。
あれをしたくない。それは苦手です。
そんな言葉を自分の唇に上らせる前に、みないたしますと、唇に上らせ、主の導きを待ちたい。
シャローム