「あなたがたは、わざわいの日を遠ざけているつもりで、暴虐の時代を近づけている。」アモス書 6章3節
主の警告が続きます。北イスラエルと南ユダ王国は、近隣の諸国に比べると非常に過ぎれた大きい国であり、豊かな国でした。
彼らは、そのことを誇っていました。
しかし、そこに大きな罪があり、間違いがあったのです。
豊かで強力な国であったのは、すべて主の恵みによるものでした。
主が、カナンの地にユダヤの人々を導き、沢山の恵みを与えてくださった結果なのです。
まさに、蒔かなかった種の収穫、果実を受け取って豊かに暮らしていたのです。
ところが、彼らは主の恵みを忘れて、主の背き、周辺の国よりもはるかに罪深い国となったのです。
自分たちの力を誇り、上に立つ者、豊かな者は、弱い人々貧しい人々を顧みることもなかったのです。
続く4節には、自分たちだけ豊かな家具に身を委ねて、貧しい人を顧みることもない様子が示されています。
しかし主はすべてをご覧になっており、時を備えておられます。
主のさばき、わざわいの日は、彼ら自身が招き入れているのです。
力を誇る時に、侵略され打ち負かされる日を近づけているのが実情なのです。
力を誇り、豊かさを楽しむ前に、主の恵みに感謝と喜びの声を上げて、隣人を愛することをするべきでした。
しかし、もうわざわいの日は非常に近いのです。
アモスの声は、この時代にだけ響くものではないのです。私たちもまた、聖書からアモスの声を聞いて、正しく主の前を歩む者でいたい。
シャローム