「主はまたアロンに言われた。「あなたは彼らの地で相続地を持ってはならない。彼らのうちに何の割り当て地も持ってはならない。彼らのうちに何の割り当て地も所有してはならない。イスラエルの子らの中にあって、わたしがあなたへの割り当てであり、あなたへのゆずりである。」 民数記 18章20節
祭壇で主に仕えるレビ人の役目、意味が割り当て地から示されます。
各部族には公平にふさわしく約束の地が割り当てられます。
しかし、レビ人は祭司の部族であり、土地を所有してはいけないのです。
ここ20節では「持ってはならない」「所有してはならない」と、強く命じられます。
それはレビ人は主のものであり、主に仕えていることこそが割り当て地を持っていることだからです。
レビ人が特別なのは、6節でも違う面で語られます。
「取り〜あなたがたへの贈り物とする」です。
12部族の中から、主がレビ人を選び、そして取り出し、主の祭司として任命し、イスラエル人に改めて贈り物として与えられたのです。
祭司は、主が祝福として人々に与えられた存在です。
祭司が任命されていることは、レビ人と他の部族の両者にとって特別な主の恵みなのです。
ですから、地上に土地を所有することはないのです。天の御国に広がる神の恵みを既に受け取っている存在として、改めて地上の祭司職に送られているからです。
祭司がいること、祭司が礼拝を司ることができていることが、既に主の祝福があることを現しています。
祭司は所有することよりも、主のものであることを喜び、信仰者はまた、祭司が地上にいることを自分のこととして喜ぶように教えられる箇所です。
シャローム