「神は人々の欠けを責めて、こう言われました。 「見よ、その時代が来る。ー主のことばーその時、私はイスラエルの家、ユダの家との新しい契約を実現させる。」ヘブル人への手紙 8章8節

8章は、地上の神殿に仕える人の大祭司と天の御国において父なる神さまの右におられて、天の大祭司として仕えておられるイエス様とを比較して、救いについて教えてくれます。
大祭司は、モーセの律法に従って神殿でいけにえを献げます。それが大祭司の毎年の務めです。
そして大祭司がいけにえを献げることで、その年の罪が赦されるていることを示します。
モーセの律法、神が結んでくださった神と人との古い契約です。

今、イエス様はご自身を傷のないいけにえとしてただ一度だけ献げられました。
大祭司ですから献げなければなりません。でも、イエス様は一度だけ献げたのです。
罪のない、ご自分の命を献げました。それで完了、完成です。2度目は要りません。
そしてイエス様が私の身代わりとなってくださったので、私の罪が赦されると信じることが、新しい契約です。
古い契約は破棄されて、新しい契約がイエス様によって結ばれたのです。
実現させるとありますが、新しい契約はすでに実現、完了しているのです。
ただ、私たちが信じるだけで、その新し契約の効力は発揮され、誰にも取り消したりできません。

私たちは欠けがありますから、古い契約を完成させることはできませんでした。
それなので、イエス様が新しい契約を完成させてくださり、私たちに恵みとして与えてくださったのです。

新しい契約は、始めから終わりまで、すべて父とイエス様によって完了しています。
私は、ただその恵みの中にいるのです。

シャローム