「私のたましいよ 目を覚ませ。 琴よ 竪琴よ 目を覚ませ 私は暁を呼び覚まそう。」詩篇 57篇8節

ここで詩人は、1節「あわれんでください。 あわれんでください」と祈り始め。
7節「揺るぎません。 揺るぎません」と、信仰を告白し。
8節「目を覚ませ。 目を覚ませ」と、自分自身に叫びます。
同じことばを2度づつ叫び祈るところに、詩人の信仰の確信の強さ、深さを感じます。
とてもとても、大変な状況の中で、詩人は人の助けではなく、神さまの助けを確信して祈っているのです。

その助けはもうすぐ実現します。

暁とは、陽が昇る直前のほの暗い時間、或いは比喩的な意味としては、望みがかなう直前のこと。
神さまを信じて、苦しみの中から叫ぶ詩人は、祈りを忘れることなく、信仰が萎えることがないようにと、自分自身のたましいに向って叫びます。
祈ってきた神は、あわれみを注いでくださり、助けてくださるのです。
それはもうすぐのことです。
でも、まだまだ時間がかかるかも知れません。
でも、詩人の心と信仰は揺るぎません。揺るぎません。
そして助けを叫んで祈り始めた詩は神さまへの賛美で閉じられるのです。
これも信仰の確信と深さを表しています。

詩人は今、目を覚まして、目を覚まして、神さまのあわれみが注がれ、あわれみによって救い出されることを待っています。
私も祈る時、この詩人のように確信と賛美の心を持って声を上げたい。
シャローム