「わたしが選ぶ人の杖は芽を出す。こうしてわたしは、イスラエルの子らがあなたがたに向かって言い立てている不平を、わたし自身から遠ざけ、鎮める。」 民数記 17章5節
アロンだけが特別な人ではないと、不平を言ったイスラエル人に向かって、主が語ります。
それぞれの部族の族長が杖を出して、会見の天幕の、あかしの箱の前に置くように命じます。
枝から切り離されて杖として使われた物が、芽を出すと言われるのです。
翌朝、芽どころか、つぼみ、花、実を付けたのは アロンの杖です。
それはアロンが選ばれた特別な存在であることと、アロンを選ばれた主が全能の方であることを改めて示すものでした。
花を咲かせ実を付けるのも不思議な主の業ですが、ここでは、主が不平を取り除き、鎮めて聖にすることを覚えたい。
一見するとアロンへの不平のようですが、自分たちが選ばれなかったことへの主への不平なのです。
主は、そのことを教え、そのような不平が、もう二度と出ないように遠ざけるのです。
芽を出すことは、主が力を与えて導かれることを示しています。
そして、その選びは結実していきます。
主は、私たちをふさわしい働きに選び出し、力を与えて導き、その働きを成就させてくださるのです。
不平ではなく賛美を、不平を言い立てるのではなく主を求めて祈るのです。
シャローム