「これは主の目には小さなことです。主はモアブをあなたがたの手に渡されます。」 列王記 第二 3章18節

イスラエルの王が、ユダの王、エドムの王とともに、モアブの王と戦う中で預言者エリシャによって告げられた主のことばです。
七日間の回り道によって、陣営の兵士と家畜のための水も無くなり、モアブとの戦いも敗戦かと思われた時、エリシャに主のみこころを尋ねたところ、水は与えられて、戦いにも勝利すると、主は答えてくださったのです。

「主の目には小さなことです」とは、全能の主の力を示します。
同時に、主があわれんでくださるので、王たちも陣営の兵士も、家畜にいたるまで、その命は主によって守られ支えられるのです。
人には到底不可能で、及びもつかないことも、主の目には小さなこととして、可能なのです。

そして水もなく敗戦の色も濃い中で、助けていただくことを経験して、主だけを信じて、し違うようになることを、主は待っておられるのです。
主は、決して厳しいだけの方ではないのです。あわれみ深く、愛が大きい。
この時、北イスラエルには、まだ偶像の神々の影響が残っており、それに仕える預言者もいたのです。
王たちが、それらを頼らず、主だけに仕えるようになるように、この時、主は助け導かれたのです。

私を愛してくださる主の愛と、不可能はない主の力を経験した者は、悔い改めて主だけを愛して、主のことばに仕える人へと変わっていくのです。
主の目には小さなこと、でも、それは主の大きな愛のゆえに、私の生活の中に実現していくのです。

シャローム