「神よ 私の祈りを聞いてください。 私の口のことばに耳を傾けてください。」詩篇 54篇2節

この詩篇は、ダビデ王に追われている時、それも危険が迫っている時に歌われたものです。
続く3節で、命の危険が迫っていることを訴えています。しかもそれをする人たちは、神さまに逆らう人たちなのだと訴えます。
神を恐れず、何者をも恐れないで、ダビデの命を狙っている人たちなのだと、とても危険なのだと訴えています。

この危機から脱するのは友人たちの協力や武器の力に頼るのではなく、神さまの助けがなければ不可能なのだと、ダビデは知っています。
しかし、危機の中で恐れ不安で訴えているのではありません。
確信があります。
4節から最後の7節まで、ダビデは神さまの助けを確信して祈っているのです。
それどころか、助けられた後の平安な日々のことまでことばにしています。

そしてこの詩篇の2節で、ダビデは強く祈っています。
祈りを聞いて、耳を傾けてと、祈ります。
後半の「私の口のことば」と、ダビデの祈り真実の祈りのことばを指します。
神さまを信じて祈る、確信して祈る祈りのことばを聞いてくださいとの必死の祈りなのです。

助けを確信しているから、ただ待っているのではありません。
強く確信しているからこそ深く祈るのです。
ことばを重ねて強く祈るのです。

信仰者は確信が深いほど、自分のことばで、強く熱く祈るのです。
信じて神さまの助けと恵みを待っている人ほど、強くことばにして祈るのです。

今日、私が祈るべき祈り、祈りのことばは何か、心を探り神さまに祈りたい。
シャローム