「彼は勇気を奮って、アマレク人を討ち、イスラエル人を略奪者の手から救い出した。」サムエル記 第1 14章48節 (2017新改訳)
サウルのペリシテ人との戦いの様子を中心に記す14章です。
ここにも「イスラエルを救い出した」と、明確に記されます。
しかし、サウルには欠けているものがありました。
主への信頼と祈りです。
サウルは、王となってから、勇気のある者、力ある者を皆、召しかかえて戦いました。
行くその先々で勝利しますが、一方で、独りよがりな姿もあります。
戦いに勝利するまで、すべての兵に食事をすることを禁じたりしたのです。
そこにはサウル王が決めたと言うこと以外には、何の根拠もありません。
主のことばを求めた結果でもないのです。
食事の制限、断食をおこなったことは、勝利には貢献しませんでした。それどころかそれを破った息子のヨナタンが勝利をもたらします。27節。
25節では、サウルが初めて主のために祭壇を築いていますが、それ以外には主に積極的に祈り求める姿が見られません。
自分の周りに力ある者を召しかかえることには熱心でも、主を礼拝し祈り求めることには熱心ではないようです。
主が一番ではなく、いつの間にか、サウルが一番になっているのです。主を押しのけてです。
サウルは、ここにあるように勇気を奮って戦い続けました。それは必要なことです。
しかし、どんなに苦しい時でも主に祈ることを最優先にする姿ではないのです。
戦いに飛び出す前に、勇気を持って祈り、主の答えを待つことが、サウルにはもっと大切であったと感じます。
私たちも主の答えを待つこと、祈ることを一番にしたい。
シャローム