「彼が、彼らに先立って出て行き、先立って入り、また彼らを導き出し、導き入れるようにしてください。主の会衆を、羊飼いのいない羊の群れのようにしないでください。」 民数記 27章17節
主は、モーセが約束に地に足を踏み入れることはできないと、再度、語りかけます。
その理由として、メリバテ・カデシュで民が水のことで呟いた時に、モーセが主のことばに従って水を出すことをしなかった罪を指摘します。
アロンと同じようになると主はモーセの死ぬべきときを示します。
この時のモーセは主に従う信仰者として正しく応答します。すばらしいのです。
何故、こんなにも苦労してきたのに、私は約束の地に入れないのですかなどと、訴えません。
水の件についても弁明もしません。
ただ、モーセが主に訴えたのは、民を羊飼いのいない羊にしないでくださいとの訴え、願いです。
民のために取りなしの祈りをするのです。
最後まで、民のために立てられた指導者として、民のこの先の歩を案じて、主に助けを願うのです。
この取りなしは、主がモーセに期待していたことです。
主は、ただちにヨシュアをモーセの跡を継ぐ者として召し出し、任命してくださるのです。
あわれみ深い主は、どこまでも取りなして祈る人の願いを祝福をもって答えてくださる。
私たちも、自分の願いばかり祈るのではなく、取りなしの祈りをする者となって、主の前を歩みたい。
互い祈り合い、互いを愛し合う時、私たちは神様の栄光を見て、神様の恵みを受け取っているのです。
シャローム