「サウルは言った。「今日はだれも殺されてはならない。今日、主がイスラエルにおいて勝利をもたらしてくださったのだから。」」サムエル記 第1 11章13節 (2017新改訳)

アンモン人が兵を挙げて、イスラエルのヤベシュ・ギルアデを攻めて脅します。
右の目をえぐり取ると言う恐ろしい言葉で人々を苦しめるのです。
使者がギブアにやって来て、このことがサウルの耳に入ります。
サウルは、神の霊に動かされて立ち上がり、人々を率いて立ち向かい、完全な勝利を得るのです。

その時、サウルを信頼して従っていた人の中から、かつてサウルを馬鹿にした人たちを見せしめに殺そうと、声が上がったのです。
サウルはその声を制します。

サウルの活躍の中で、この戦いとその後の振るまいが、一番素晴らしいものです。
ここで言う勝利とは、主が救ってくださったと言う意味です。
ヤベシュ・ギルアデの人々を完全に救い出すことができたのも、敵であるアンモン人を完全に打ち負かすことができたのも、それはすべて主の力であり、主のあわれみによるものです。
この時のサウルは、そのことを誰よりも良く知っています。
そして、自分の武功を誇りません。
主に栄光を帰すのです。
ですから、かつて自分を馬鹿にした者たちに、力に物を言わせて復讐をしたりしません。
彼らは、自分の口を塞ぎ、主の前に悔い改めれば良いのです。

私に、今日、今、この時に主が与えてくださるあわれみがあります。
私たちはそれを残すことなく受け取ることを求めるのです。
自分を誇らず、主が、私の日々に勝利してくださることを喜びたい。
そしてそのことを唇に上らせ、賛美に変えていきたい。
シャローム