「しかし、この中には、シナイの荒野でモーセとアロンがイスラエルの子らを登録したときに登録された者は、一人もいなかった。」 民数記 26章64節
主がモーセと祭司アロンの子エルアザルに、人口調査をするように命じます。
荒野の過酷な旅をしている中でも、主の恵みと守りが、大いにあり、イスラエルの民は増え広がっていることが、部族ごとに数えられた人数から分かります。
この調査は、主の前に行われる聖なるものです。ですから敢えて「祭司アロンの子エルアザル」と、祭司が強調されるのです。
決して、イスラエル人の力を誇るために人数を数えるのではありません。
そして、9節、10節では、コラの罪について記されます。また、
19節には、オナンの罪が記されます。
さらに、61節では、祭司アロンの子が、異った火を献げて死んだ二人の子のことも記されます。
丁寧に部族の名前があげられて、その人数が数えられるとともに、民が荒野でおこなった罪とその結果も記されるのです。
そして最後には、出エジプトをした親の世代は、みんな死に絶えていることまで記すのです。
主が必ず死ぬと言われたからです。
主の祝福は確かであり、実現します。
しかし、そのさばきの厳しいことばもまた実現します。
民は、自分の部族の祝福を読み取りながら、その人数を覚えるとともに、主のさばきがあったことも忘れないでしょう。
主に信頼する人は恥を見ることはなく、祝福されます。
しかし、主を侮り、主のことばを聞くことがない人は、その祝福から漏れ落ちてしまいます。
あわれみ深い主は、そのようなことにならないように、これまでの罪を隠すことなく記させて、主の祝福とあわれみの大きいことを教えてくださるのです。
今も、主は、私たちを祝福し導いていてくださいます。
主のあわれみが私に注がれているからこそ、私はこの箇所を読めるのです。
この朝もまた主の祝福によって与えられています。
シャローム