「こうして 私は神の祭壇に 私の最も喜びとする神のみもとに行き 竪琴に合わせて あなたをほめたたえます。 神よ 私の神よ。」詩篇 43篇4節

43篇は、元々は42篇と一つの詩であったようです。
その最も特徴的なのが、43篇の最後の5節ということです。
「わがたましいよ〜うなだれ、思い乱れ〜」と、42篇の5節、11節と同じ言葉が繰り返されます。
詩人が苦しみの中で、自分のたましいに語りかけているのです。
うなだれ、思い乱れている自分のたましいに語りかけます。そして神を待ち望み、賛美するのだと声を上げます。

苦しみ、まるでこの時だけでも、この一瞬だけでも、自分が神さまから見放され、退けられてしまったかのように思い苦しむ詩人がいます。
この弱さは、信仰を持っていても、神だけを信頼していても、私たちにはあるのです。

でも、苦しみが取り去られること、敵が遠く離れ、問題が解決するよりも、詩人が本当に願うことがあります。
詩人の心からの叫びは一つです。
神の祭壇に行き、神の前で、神を賛美することです。
これが苦しみの中で、詩人が一番に願うことです。

言い換えるならば、この希望がある限り、詩人は倒れ果て滅びることはありません。
そして、この願いは誰にも奪うこと、破壊することはできません。
だから賛美しよう。
あなたをほめたたえる限り、私には喜びがあります。
シャローム