「アルキポに、「主にあって受けた務めを、注意してよく果たすように」と言ってください。」 コロサイ人への手紙 4章17節

パウロは、奴隷に対しても、その主人に対しても、主イエスに在って公平であり、正義と愛を現し行なうように命じます。
そして手紙の最後に、何気ない挨拶の言葉を記しながら、実は大切なことを証しし、また教えます。
10節ではマルコについて触れています。
使徒の働き15章37〜40節では、マルコについて厳しい叱責の言葉を語り、一緒に第二次の宣教の旅に同行しませんでした。
しかしその後、マルコはバルナバの慰めと指導によって、良い主の働き人として立ち直りました。
パウロはそのマルコを認めて受け入れています。
パウロもまた、取り扱われて成長しているので、かつて別れたマルコを受け入れているのです。

そんな大切な証しとともに、パウロは指導の言葉も記します。
ここではアルキポに対して、注意してよく果たすように語ります。

アルキポが受けた務めとは、イエス様を信じた者としての証しに始まり、主の弟子として、福音を伝える使命のことです。
それをいい加減にするのではなく、よく果たすように命じているのです。
注意してとは、慎んで苦難に耐えると言うことです。
イエス様を証しし福音を伝えることは、苦難が伴います。避けては通れません。
だから注意して、自分の歩みを見張ります。そして謙遜に仕えます。
そして苦難に耐えるのです。主が見守り助けてくれます。避けてはいけないのです。

この言葉に続く手紙の最後の言葉は「牢につながれている」です。
パウロは苦難のまっただ中で、感謝と喜び、確信をもって語り命じているのです。
ですから、私も主イエスが与えてくださった恵みの務めをよく果たしたいと祈っています。
シャローム