「神は人ではないから、偽りを言うことがない。人の子ではないから、悔いることがない。神が仰せられたら、実行されないだろうか。語られたら、成し遂げられないだろうか。」 民数記 23章19節

主が、バラムに授けたことばを、バラク王に告げています。
バラク王は、どうしてもイスラエルを呪って欲しいのです。
しかし、その要請を受けたバラムですが、主から、イスラエルを祝福して呪うなと厳しく命じられているのです。
7〜10節で、呪うのではなく祝福したバラムに対して、バラク王は、場所を変えて違う山の頂から呪うように願います。
その時、主が授けたことばがこれです。

最初に目に留まるのは、2節づつが対になった美しい詩の形を取っていることです。
対になって繰り返し、少しことばを変えながら、内容を強調しています。

その内容は、神、主は、真の神であり義の方、全能の方だということ。
ですから、神は、偽りを言うことはありません。
神が、言われたこと、定められたことは必ず実現し、実行されます。
それを美しい詩の形が強調します。

人が、場所を変えて違うことばを語ろうとしても、それはできません。
人が、別の方法ならば、神に逆らうことができるかといえば、それは不可能なことです。
神のことばは実現します。

神が語られたならば、人はそれを聞いて、そのことばに自分がどのように応答して従えるかが大切なことなのです。
神のことばにある愛や約束を思うのです。自分の思いを優先させるのではなく、神のことばを大切にするのです。
神のことばは実現します。けれども、そのとき、私がどのように応答しているかが、私の歩む道が祝福に満たされるのかを決めていくのです。

シャローム