「私たちは、いつまでも続く都をこの地上に持っているのではなく、むしろ来るべき都を求めているのです。」ヘブル人への手紙 13章14節
私たちは地上の生活での豊かさとその生活がいつまでも続くことを望んで生きるのではなく、その先にある永遠に続く天の御国での生活を目指して生きることを教えています。
前の節では、イエス様の十字架の苦しみに倣って、私たちも、同じようにこの地上での苦しみを経験して、目指すべきゴールがあることを教えます。
地上に平和が実現することを求めつつ、しかし、困難を経験してイエス様に近づくのです。
私たちが、イエス様にいただいた約束は、地上で実現するものだけではありません。
ここで「むしろ来るべき都を求めている」と、ありますが、これはまだ手に入れることが不確定だということではありません。
私たちは、まだ完全にそれを自分の手にしてはいませんが、主の前にはそれは完了しています。
ですから、それが変わることはありません。
求めているとは、そこに向かって歩みを進めることです。
そして、そのように生きることで、この地上での都も平和を実現する都に向かって建設されていくことになります。
それは決して地上での生活を諦めたりすることではないのです。
私たちが、日々の生活の中で目指すべきゴールを地上での生涯の中にだけ見るのではなく、イエス様との再会の日に実現していく天の御国での生活の中にゴールを見て、目を離さずに今日を生きることを教えています。
この手紙が書かれた時も、教会と信仰者には、具体的な迫害があったはずです。困難の中で聞くべきことばであることを覚えておきたい。
シャローム