「もうしばらくすれば、確かに、 レバノンは果樹園に変わり、 果樹園は森に見えるようになる。」イザヤ書 29章17節

イザヤは、主の民と民の指導者が一向に主のことばを聞こうとしないので、速やかに主のことばを聞くように語ります。
9節では、驚き主のことばを早く、しっかりと聞くように語っています。
主の民なのに、彼らの心と霊が鈍くて、酔っているか眠っている者のように主のことばを聞くことができないからです。

イザヤは語り、訴えるのです。
目を覚まし、ハッキリと聞け、驚き受け止めよと、強く訴えるのです。

「もうしばらくされば」とは、主のさばきの日のことを示します。その日が近いことを示すのです。
そのさばきの日とは、どのような日のことでしょうか。
民が思っているような軽いものではないのです。

「レバノン」とは、「レバノンの杉」のことを指します。神殿や宮殿で用いられる高級な名産品です。
「果樹園」とは、人が自然に少しだけ手を加えて作ったものです。そして完成には時間がかかります。

価値のある特別な「杉の森」が、さばきの日にはたちどころに、どこにでもある「果樹園」に変わります。
反対に果樹園は、森になってしまうのです。人の手が入った園はすべてなくなり、自然の森になってしまうのです。

主は創造主であり、全能で、全治の方です。
自然を変えることができる力ある方のさばきが、もう直ぐに始まることを示しています。
同時に自然が変わります。
主によって、罪がさばかれて、新しい創造が始まっていることをイザヤは示すのです。
鈍く、ボンヤリとして主のことばを聞いている時ではないのです。
緊張感を持って、真摯で素直に聞くべき時が来ています。

それは確かです。
聞くべき、聞いて従うべきことばは既に語られたのです。

今日は、礼拝の日です。今日聞くべき主のことばがあります、期待して耳を傾けたい。
シャローム