「ご自分の御国と栄光にあずかるようにと召してくださる神にふさわしく歩むよう、勧め、励まし、厳かに命じました。」テサロニケ人への手紙 第1 2章12節 (2017新改訳)

パウロは、テサロニケの人たちを愛して、子どもを養い育てる母のように、そして父のように厳かに接して教え導いたのです。
その内容は、主とお会いする再臨の日まで、彼らが自制し、神の栄光を現す生活をするようにとの、勧めです。
なぜ、このように語るのかと言えば、テサロニケの人々の中に、再臨が近いので働く必要がないと考えて堕落した生活をするものがいたからです。
またそれとは別に、既に亡くなった人は主の再臨の恵みに与れないと間違った教えを信じて悲しむ人がいたからです。

主は、私たちを御国へと招き入れてくださいます。
その主が、一人ひとりにふさわしく召してくださっています。
パウロには異邦人の宣教師として、福音を伝え、母のように父のように接して、愛し教え続ける使命が与えられています。
テサロニケの人も、主に召されています。
ふさわしく歩むべきですし、歩むべき道が主によって備えられています。

間違った考えに惑わされないように、勧め、励まします。
そして父のように、厳しく語ります。神のことばですから、厳かに命じるのです。

そしてテサロニケの人たちは、このように語るパウロの言葉を、神が自分たちに語ってくださる「神のことば」として聞き、受け入れてくれたのです。
パウロはそのことに感謝して言葉を続けます。
信じ受け入れた神のことばは、そのままその人の中で、力となり働くのです。
その人は、ふさわしく歩み、神にいただいた使命を果たすことができるのです。

しかし神のことばを受けて神が喜ばれることをする人は、世の中では苦しめられることがあります。パウロがそうでした。
それなので、パウロは父、母のように励ますことを忘れなかったのです。
私たちも、神のことばを薄めることなく大胆に語り、同時に愛をもって接して、励ますことができる信仰者になりたいものです。
シャローム