「この福音のために私は苦しみを受け、犯罪者のようにつながれています。しかし、神のことばはつながれていません。」テモテへの手紙 第2 2章9節
パウロは2章でも最初にテモテのことを「私の子」と呼びます。
そして強くなりなさいと勧め、励まします。もちろん「キリスト・イエスの恵みによって」強くなりなさいとの勧めです。
自分の力で強くなるのではなく、自分の努力、修練によってなるのでもありません。
キリストを愛し、キリストの与えてくださった恵みによって、テモテ自身は弱くてもキリストの力を得て強くなるのです。
この時、テモテは教会での働きを進めるのに困難を経験していました。
ですからパウロは、そんなテモテを3節では「苦しみをともにしてください」と語り。
8節では「イエス・キリストのことを心に留めていなさい」と語ります。
今、テモテが経験している苦しみは、イエス様が経験した苦しみであり、パウロもまた経験していることなのだと教えるのです。
その上で大切なことを教えます。
パウロは今、無実の罪で牢獄に鎖でつながれています。パウロの行動は制限されていて、人々の目は犯罪者を見るような目を注ぐのです。
捕らえられた苦しみに更に苦しみが重なっています。
しかし、そのような中でも、パウロが語ってきた福音、神のことばは鎖でつなぐことはできないのです。
むしろもっと自由に力を持って、人びとの間に広がっていくのです。
パウロは神のことばの恵みと力を知っています。それをテモテにも知って欲しいのです。
そして苦しみの中でこそ、自分たちが語り、証ししているキリストの福音が人々に伝わり、人々を罪から解放することをテモテ二も経験して欲しいのです。
そして、この願いはイエス様が、今を生きる私たちにも知って、経験して欲しいと望んでおられることです。
私が、聞いて信じた神のことばはつながれません。
神のことばは恵みと力のことばであり、生きて働くのです。今日も礼拝から広がっていきます。
シャローム