「あなたがたは、信仰に生きているかどうか、自分自身を試し、吟味しなさい。それとも、あなたがたは自分自身のことを、自分のうちにイエス・キリストがおられることを、自覚していないのですか。あなたがたが不適格な者なら別ですが。」コリント人への手紙 第2 13章5節

 

 この手紙の最後です。
 コリントの教会で起きていた数々の問題を解決し、教会が成長するためにパウロは既に一度手紙を書いています、そして訪問もして教えました。
けれどもそれでもまだ、悔い改めない人たちがいたので、この第二の手紙を書いたのです。
そのためこの手紙はかなり厳しい言葉があり、また、パウロの感情が現れている表現も見られます。
しかしそのような厳しい言葉や感情が現れた表現は、パウロがコリントの人を愛しているからであり、イエス・キリストを信じる者としてしっかり歩んで欲しいからなのです。

パウロは言います。キリスト者とは、心と行動の一部がキリストを信じる人のことを言うのではない。
キリストがその人の内がわに住み、キリストともに生きる人のことです。
そしてそれを知っていて、行動する人のことです。

不適格な人と、次の6節で言いますが、それは「本当の信仰者ではない人」のことです。
本当の信仰者、キリスト者として生きて欲しいと、パウロは願っています。
そのために私たちは、自分を試し、吟味しなければいけないのです。
そして今日も、私はキリストともに生きていることを経験するのです。

厳しい言葉が最後まで続くこの手紙です。
でも、最後の最後の一文、13節は現在まで日曜日の礼拝で用いられる「祝祷」の言葉です。主の祝福の言葉を祈って閉じている手紙であることに、イエス様とパウロの愛を覚えています。
シャローム