「弟子たちは、「主がお入り用なのです」と言った。」 ルカの福音書 19章34節

いよいよ十字架の死を目前にして、イエスさまは地上での働きをすべて成し終えようとされます。
弟子たちとの最後の晩餐であり、過ぎ越しの祭りの食卓であり、聖餐式を制定する場でもある時に向われるのです。
最初は、エルサレムの町への正式な入城です。

この時、イエスさまは、謙遜と仕える姿を現すために、力強い馬ではなく、小さく弱い子ろばに乗って入城を果たされます。
子ろばを用いる時、主が示されたことは一つです。
「主がお入り用なのです」

主イエスは、全能であり自然をもことば一つで従わせることができます。
しかし、主イエスは私たちの応答、私たちが主のご用に仕えて、働くことを望まれます。
子ろばに乗ることは、一見すると小さなこと、取るに足りないこととしか思えないのです。
しかし二千年後の今も、イエスさまがエルサレムに入城した時には「子ろば」を指名して乗られたことは、こうして語り継がれるのです。
謙遜な主の姿とともに、主のご用に用いられたと言う事実として示されます。

私にも「主がお入り用なのです」と、示される時があるのです。
その時、余分なことを口にしないで、黙々と主のご用に答え、仕える者になりたいのです。

小さな者、弱い者を主イエスは選び出されて「主がお入り用なのです」と、声を掛けてくださる。
聞き漏らすことがないようにしたい。
シャローム