「皆はあり余る中から投げ入れたのに、この人は乏しい中から、持っているすべてを、生きる手立てのすべてを投げ入れたのですから。」 マルコの福音書 12章44節
最初に貧しいやもめだと聖書が教えたこの女性は、この時に多くの金持ちが投げ入れていた金額と比べれば、比べようがないほどに少額のお金をささげました。
しかし、イエス様は「誰よりも多く投げ入れてささげた」と評価されました。
信仰によってささげたと、ほめてくださったのです。
しかし、もっと大切なことを教えられるのです。
12章の最初のたとえ話は、ぶどう園の主人に豊かな恵みを与えられながら、感謝もしないで、最後に主人の息子を殺してぶどう園を自分のものにしようとして滅びる、愚かな罪人の話が語られました。
主人から恵みを受けながら、なお盗もうとする罪人。
そして、主から豊かに恵みを与えられながら、あり余る中からささげた金持ち。
彼らとは違って、このやもめは、全てを主に委ねているのです。
ですから、持っているすべてを、生きるすべてをささげることができました。
主が、必要のすべてを満たしてくださると信じているのです。
金額だけで見れば貧しいやもめかもしれませんが、彼女は真に豊かな物を持っている人なのです。
そして、いつでもそれを主にささげ、主にお返しして、委ねきることができるのです。
主に信頼して、委ねることができる人は幸いです。
恵も、助けもすべて、主から私に届くのです。
シャローム