「主よ 私を見捨てないでください。 わが神よ 私から遠く離れないでください。」詩篇 38篇21節
詩人は重い病になり苦しんでいます。
自分では、もうどうすることもできないのです。
その上、詩人が苦しんでいることを喜び、さらに苦しめる人たちがいるのです。
誰も詩人を助けてはくれません。
しかし詩人は、この苦しみを自分の身に招いたのは、自分の罪のせいであることを自覚しています。
ですから弁明もしません。
ただ、それでもこの苦しみから救い出して欲しいと願っています。
当然のことです。
詩人を苦しめるのは、善人ではなく悪しき人たちです。
彼らに主のさばきがあることも知っています。主を信じているのです。
今の詩人の望みは主だけです。
そして詩人が一番恐れるのは、主が詩人から遠く離れてしまうことです。
病は癒されたいのです。
悪しき者たちへの主の正しいさばきも待っています。
けれども、詩人が何よりも求めているのは、主が近くにいてくださることです。
主が、遠く離れてしまうことが一番恐ろしいのです。
癒やしより、敵から助け出されることよりも、主が近くにいて欲しいのです。
それが病の中にあり、身動きできない詩人の一番の願いです。
シャローム