「あなたに、主よ、私は呼び求めます。火が荒野の牧場を焼き尽くし、野のすべての木を炎がなめ尽くしました。」ヨエル書 1章19節

ペトエルの子ヨエルに告げられた主のことば、この時はさばきのことが記される書です。
主のさばきが、想像を超えたイナゴの襲来によってもたらされるのです。
その被害は非常に大きく、穀物、野の木々すべての物をいなごが食い荒らして、何も残らないのだと告げます。
神殿にささげる物もすべて失われるほどなのです。13節。

人々から喜びは失われ、悲しみが満ちます。
ヨエルは、人々に主に向かって呼び求めるようになるのだと、告げます。
いなごの災害は、民の罪に対する主のさばきだからです。必ず起きることなのです。
悔い改めと主に呼び求めることが必要だと、告げるのです。

しかし、ヨエルの告げる言葉はこれで終わりません。
ヨエルは、最後に自分で主に呼び求めるのです。
すべての恵みが失われてしまうから、主に叫ぶのです。
さばきのことばを、他の人への警告、預言とだけ受け止めて、告げるのではないのです。
自分への言葉として、重く受け止め、そして主への信仰、より頼む者として、叫ぶのです。
そして、主のことばは必ず実現すると正にもう起きたものだと、受け止めて叫ぶのです。

自らが主に信頼して、心から主に叫ぶ人が、主のことばを聞くことができるのです。

シャローム