「行いによるのではありません。だれも誇ることのないためです。」 エペソ人への手紙 2章9節
8〜10節は、福音の本質をもう一度この手紙を読む人に思い起こさせ、喜びに満たしてくれる言葉です。
8節は4節から続く内容をまとめます。
神は私たちを愛するがゆえに、私たちに恵みを与えて、罪から救い出してくださった。
そして、恵みによって救われた私たちは、新しく造り変えられた者です。
それは罪から救われるのは、私たちの行ないによって得るものではないことを、明確に示します。
行いではない。
良い行いを積み重ねたとしても、それを完全に行なうことも、行ない続けて、神との関係を結び直すことはできません。
神が御手を差し伸べて、私との関係を結び直してくださらなければ不可能なことです。
それは神からの無条件の愛、一方的な恵みによるのです。
私の行ないでは得られない。
ですから誰も、他の人と比較して誇ることはできません。
すべての人が神の前には滅び行く罪人です。
神さまの愛を知って、神からの恵みを信じて受け取るだけです。
行いによるのではない。
知っているはずのことをもう一度、こんなにも明確に示さなければならないほどに私たちは自分を誇ってしまう罪人なのでしょう。
しかし、行いを誇り、行いによって得た救いならば、次の瞬間には行いによって失うことになるでしょう。
それが罪人の行いです。
しかし恵みは、神さまによって与えられているので失うことはありません。
それが恵みです。
神さまの愛から発したものです。
信仰がなければこの恵みも恵みとして信じることができません。
シャローム