「夕暮れには、身よ、突然の恐怖。 夜明け前に彼らはいなくなる。 これこそ、私たちから奪い取る者たちの取り分、 私たちをかすめ奪う者たちが受ける割り当て。」イザヤ書 17章14節
ダマスコへのさばきについて、神の宣告が示される17章です。
神のさばきの前には、彼らが頼りとしてきたアシュラ像やその祭壇などは、見向きもされません。
もちろん、ダマスコに住む人々が造り出した偶像なのですから、人々を救う力など最初からないのです。
さばきの宣告の最後のことばが、ここ14節です。
4行で語られています。
2行ずつが同じ内容を語り、強調するのです。
そして最初の2行の内容を、後半の2行がさらに強調しています。
夕暮れに、夜明け前にと、前半に二つの言葉があります。
これは神さまのさばきが短期間の間におこなわれることを示します。
偶然の出来事ではなく、神のさばきなので、あっという間にそれは起きるのです。
いなくなるとは、神の完全なさばきを示します。
後半には、取り分、受ける割り当て、の言葉があります。
これはこれまで罪を重ねてきたダマスコが行なってきた「奪い取る者」「かすめ奪う者」としての報いなのです。
神が報いとして与えるさばきなのです。
これらがこうして二つづつ並べられて語られ強調され、必ず起きることを示します。
自分の力を誇り、他者を苦しめ、奪ってきた者は、必ず神のさばきがあると示すのです。
私たちは、悪が栄えることを見て嘆きますが、それは続くものではないのです。
さばきを速やかに、正しく行なわれる神の前に信頼して歩むことを喜びとしたい。
かの日を、恐怖したりいなくなることなく、永遠のいのちの約束を受け取っていることを喜びたい。
シャローム