「しかし牧草で満腹したとき、彼らは満ち足り、心は高ぶり、そうしてわたしを忘れた。」ホセア書 13章6節

13章はイスラエルの歴史の中で恵みをもって民に働いてくださった神とその神に背き偶像礼拝をし続ける民の姿を示しています。
神の怒りとさばきは、民が自ら招いたものであり、それは本当にひどいものなのです。
神の恵みを裏切るだけでなく、罪を重ねて答えるのです。

前の5節では、荒野、干ばつの地で契約を結んだとあります。
奴隷となっていたエジプトから救い出し、荒野の旅の中で神さまと「わたしの神、わたしの民」と契約を結んだことを示すのです。
ところが、民は約束の地カナンに入り、豊かな収穫を得るようになると、神を忘れ、神の恵みを忘れました。
そしてよりによって偶像の神々を彫り、礼拝を始めたのです。それも熱心に偶像礼拝をしました。

食べ物、生活が満ち足りた時、それを与えてくださった真のイスラエルの神を忘れました。
まるでこの豊かさは、自分たちの力だけで得たもののように振る舞い、心は高ぶり、偶像の神々を愛したのです。
この罪は現代を生きる私たちの中にもあります。

しかし、歴史の中に介入してくださり、私たちを助けてくださる神は、そのすべてをご覧になっています。
この神を愛し、恵みに謙遜な信仰生活で答えていきたいものです。

シャローム