「主は約束どおり、ソロモンに知恵を授けられた。ヒラムとソロモンとの間には平和が保たれ、二人は契約を結んだ。」 列王記 第一 5章12節
ソロモンが、いよいよ主の神殿の建設に着手するときに、父ダビデの時代から友好関係にあったツロの王ヒラムに、ツロの特産品であるレバノンの杉の木を求めます。
ソロモンは丁寧にヒラムに語りかけて交渉を進めます。
ヒラムもまた「主がほめたたえられるように」という、言葉を掛けて、ソロモンの申し出に全面的に協力を申し出るのです。
この時の交渉には、悪意のある駆け引きはないようです。
ソロモンは、主が父ダビデの時代に約束を与えてくださった使命として、自分が神殿を建設することを明らかにします。
ソロモンの威厳や力を誇るためではないことを明かしています。
主への信仰の証しでもあります。
ヒラムもまた、ソロモンを立てています。
これらのすべてのことは、主がソロモンに知恵を授けられたからであり、それはただの知識ではなく、平安と繁栄をもたらす知恵でした。
その結果、二人の間には平和が保たれているのです。
主を信じて、主のことばに従い、その使命に生きようとし、主を賛美する人には、その人だけでなく、周りの人との間にも繁栄と平和が与えられるということです。
主の知恵とは、人の知識とは違い、愛と平和と義が溢れていきます。
私たちも主の知恵を求めて、毎日を生きていきたいものです。
シャローム