「エフライムは風を飼い、 一日中、東風の後を追う。 重ねるのは虚偽と暴行。 アッシリアと契約を結び、 エジプトに油を送る。」ホセア書 12章1節
エフライムとは、ここではイスラエル12部族の代表としてその名前が用いられています。
ここ12章は、比喩を用いて、イスラエルの民が揃って偶像礼拝をして空しいことをしていることを暴いています。
風を追い、或いは風を食べると訳すことができます。
これは実体のない空しいものを追いかけて、それを食べるという意味です。
価値がなく、身に付かないものを求める姿を示します。
それは政策においては、神に頼ることを忘れて、外国の勢力に頼っていることを指摘するのです。
しかも続く言葉では「東風の後を追う」です。
東風は、熱風のこと、作物を枯らす有害な風です。
イスラエルは、役に立たない風を求めるだけでは終わらないで、有害な風までも求めていることを示して、イスラエルの罪がさらに進んでいることを表しているのです。
外国勢と契約を結んで力を頼り、贈り物をして関係を深めようと、愚かなことをしているのです。
そんなことに心を向けるのではなく、神の前に悔い改めて、砕いた心で主に祈り、主の助けを求めるべきなのです。
神、主は、目には見えませんが、実体のない神ではなく、愛に富み、力から方なのです。
追い求め、慕うべきは真の神。
私たちを愛してくださる神、関係を結んでくださる実態のある神様です。
愛と謙遜、柔和と平和を自分のものとして行きましょう。
シャローム