「神は、ソロモンに非常に豊かな知恵と英知と、海辺の砂浜のように広い心を与えられた。」 列王記 第一 4章29節
25節には「いちじくの木の下で安心して暮らした」とあります。
豊かな収穫があり、食事に困ることもなく安心して暮らしていたことを示します。
しかし、続く26節には、ソロモンが戦車や騎馬、騎兵を持っていたことが記されています。
豊かで安心な生活の背後に、戦いの備えをしなければならないという、私たちの生活の矛盾を感じさせる表記です。
ソロモン王の時代の安心と豊かさは、主がソロモンに与えてくだ去った知恵によるものであり、主ご自身による守りと導きがあったからです。
それは25節から進んだ、この29節に示されています。
神は与えられたと、ハッキリと記されています。
ソロモンの知恵も主、神が与えてくださったのです。
その恵があってこその安心な生活であり、豊かな食事です。
私たちは誠実に仕事をします。様々な備えもします。
しかし、もし私たちが神を忘れ、神に祈ることを忘れ、神に賛美と感謝の声を上げることを忘れてしまうならば、今ある平安と豊かさは、その日のうちになくなってしまうことでしょう。
知恵に溺れることなく、いつも主の恵みと守りに感謝する者でいたい。
次に、いちじくを食べる時にも、神様の恵を思い出して祈っていこうと思う。
シャローム