「ところが父親は、しもべたちに言った。「急いで一番良い衣を持って来て、この子に着せなさい。手に指輪をはめ、足に履物をはかせなさい。」 ルカの福音書 15章24節

イエスさまは3番目の例えを話されます。家出した息子(弟)の帰宅です。
父からの解放、自由への欲求、快楽への羨望。
そんな思いから、家を飛び出した弟息子は、財産を使い果たし、生活に困窮し、友人も失います。
そして初めて無くしたのは財産や自由ではなく、父を失っていたことに気が付くのです。
飛び出した日こそ、間違いだったのです。

息子と呼ばれなくともかまわないと、手ぶらで来たくすることを決断した弟息子です。
父は、家から出て息子を迎え入れます。
むう一度、息子として受け入れたのです。
息子が失っていたのは、財産ではなく父との関係でした。
一番大切なのは、父(神)との関係でした。
これを失っては、真の自由もなく、豊かな宝もありません。

そしてこの一番大切な関係を取り戻すために、息子(私)が差し出せるものはなにもありません。
悔い改めて、父に呼びかけることです。帰りたい。
衣、指輪、履物は、父と息子の関係が最高の形で回復したことを示します。
そして全ては、父(神)が備えてくださり与えてくださるのです。
私たちは悔い改めて神を信じるだけです。

神との縦の関係が切れていては、家族、友人知人との地上での横の関係は正しく結ばれません。
神との正しい愛のある関係を、私たちに取り戻さなければならないのです。
神が与えてくれます。信じる人には。
シャローム