「また、あなたがたの心の目がはっきり見えるようになって、神の召しにより与えられる望みがどのようなものか、聖徒たちが受け継ぐものがどれほど栄光に富んだものか、」エペソ人への手紙 1章18節 (2017新改訳)

今朝からエペソ人への手紙を読みます。
パウロが、ローマの獄中で書いた手紙です。パウロは二度ローマで投獄されていたと考えられます。
一度目の獄中生活の時に、この手紙を書き、その後、釈放されてエペソの教会を訪問したと考えます。
この頃、コロサイの教会に起きた問題を初めとして、アジヤの諸教会にも様々な心配ごとがありパウロは手紙を書いたのです。
ここでは、具体的な問題への対処ではなく、神の救いのご計画の素晴らしさに対する洞察を示して、人々に励ましを与えています。

選びました節は、エペソの教会の人々が福音の約束の大きさと素晴らしさをしっかりと受け止めて、迷わされたりすることがないように勧めることばです。
「心の目がはっきり見えるようになって」とは、私たちが目先の利益や称賛と言ったものに惑わされていきやすい弱さを持っていることを教えます。
見るべきものをしっかりと見るようにとの勧めであり、戒めです。

「神の召しにより与えられる望み」とは、信仰者が自分で得たのではなく、神の愛と一方的な選びによって自分に与えられていることを示します。
同時に、神から一方的な恵みによって与えられることを確信させます。

「受け継ぐものがどれほど栄光に富んだものか」とは、その前にある「望み」と共に神様から与えられるものの大きさに目を向けさせます。
私たちが地上の栄光や地上で得る利益などに目を奪われることがないように、イエス様の約束によって与えられているものは、いったいなんであるのかを教えます。

始まりは、神の一方的な愛によって選び出されました。
目的地は、御国であり、そこで受ける恵みです。
それをしっかりと見ていないと、惑わされてしまいます。
しかし、しっかりと見て受け止めている人は、聖霊の助けを受けて歩むのです。
シャローム