「そのとき、主はさばきつかさを起こして、略奪する者の手から彼らを救われた。」士師記 2章16節 (2017新改訳)

2章は、士師記の時代がどのような時代であったのかをまとめて記しています。
ヨシュアが活躍している時は、イスラエルの民は主に従い、仕えていました。
しかしヨシュアが亡くなり、新しい世代になっていくと、彼らは偶像に仕えるようになるのです。
主は、民と結んでいる契約は破ることはないと、宣言をされますが、さばきはおこなわれます。
民はもろもろの神々に仕えるようになり、その他の民に略奪され苦しめられるのです。

13節には恐ろしいことばがあります。
「彼らが主を捨てて」です。
信仰を失うこと、主のことばを大切にしないことは、主を捨てることだったのです。
彼らは主を捨てて、他国に真似た豊かさを求めたのです。
そして、しばらくの時の豊かさの後は、大きな苦しみが覆います。
民はうめくばかりです。
自分たちが選んだことです。

しかし主は、どこまでのあわれみ深いのです。
主が、民を苦しみから救い出すために、さばきつかさを起こしてくださるのです。
そのさばきつかさが、イスラエルを苦しめる者から、救い出してくれます。
残念なことに士師記の時代は、豊かになり、主を捨てて、苦しむようになり、やがて主のあわれみによって救い出され、豊かとなりまた、罪を犯すと言う、繰り返しです

私たちは、自分で思っているよりも簡単に主を捨ててしまう。
しかし主はどこまでもあわれみ深くて、救い出すことを止めることはしない。
このことを心に刻んでおきたい。
シャローム