「ナジル人としての聖別の全期間、彼はぶどうの木から生じるものはすべて、種も皮も食べてはならない。」 民数記 6章4節

特別に聖別されたナジル人として誓願を立てる場合について命じています。
大切なことはその身を聖くしておくことです。
求められるのは、主の前に徹底した聖さです。
そのためにぶどう酒やお酒を飲むことを禁じられます。
そして、ぶどうの木から生じるものもすべて食べることが禁じられるのです。

ぶどう汁も種も皮も口に入れることが禁じられます。
人が何か言い訳をしてぶどう酒を口にすることができないように徹底しています。
それは同時に、誓願の全期間中に他の人から禁を破ったことが指摘されることがないように徹底しているのだと言えます。

そこには本来ならば、私たちの方から近づくことが許されない聖なる主の前で特別な誓願をすることの重大さが現されているのです。
簡単に誓願はできません。
ここまでしなければならないのかというほどの徹底した聖さを求める心と行動がなければできないのです。
聖い主と罪の汚れのある私との違いを覚えつつ、御前で誓願することができることを、感謝して臨むのです。
それでも主は私たちの誓願を待っていてくださる。そこに恵みが備わっています。

シャローム