「イスラエルは生い茂るぶどうの木。 それは多くの実をつけた。 実が増えるにしたがって 祭壇の数を増やし、 その地が豊かになるにしたがって 石の柱を豊かにした。」ホセア書 10章1節

ここには私たち人の罪深い姿が露にされています。
生い茂るぶどうの木であり、多くの実をつけたとは、イスラエルが豊かになったことを示します。
しかし、続くことばに祭壇の数を増やし、その地が豊かになるにしたがい、罪を重ねたことも指摘するのです。
イスラエルは、豊かになればなるほど罪を犯したことを示しています。
祭壇の数を増やし、石の柱を豊かにしたとは、偶像礼拝のための石の柱を数多く立て、偶像をあがめていることを指します。

イスラエルは、豊かになった時に、祝福してくださった神、主を忘れて、自分たちの力を誇り、頼りとして、偶像を崇めるようになったのです。
豊かになるほどに、偶像の神々を多くして、罪を多くおこなったのです。

豊かになり真の神を忘れ果て、偶像の神々を慕うようになったのです。
私たちの罪は、苦しくなって神を捨てるのではなく、豊かになって神を捨てるのです。
その豊かさが真の神、主から注がれた恵みであったことを忘れてしまうのです。
恐ろしい罪です。

苦しみの中から、主を求める日々が真の豊かさです。
石の柱をどれほどたくさん建てても、本当の豊かさを得ることはできず、平安もないのです。

シャローム