「王は誓って言った。「主は生きておられる。主は私のたましいをあらゆる苦難から贖い出してくださった。」 列王記 第一 1章29節

今日から列王記を読みます。ダビデからソロモンへとイスラエルの王の歴史が記されます。

ダビデが年を重ねて老人となった時の後継者争いが記される1章です。
ダビデも年老いて、判断や行動力に衰えが見えます。その時、彼の息子の一人であるアドニヤは自分が次の王になろうとします。
5節には「野心を抱き」とあります。
主が、真の王であるイスラエルの国においては、自分が王になりたいと願って王座に就くことはできません。
アドニヤにはそれが分かっていません。アドニヤを止めなかった彼の父も分かっていません。
それは主の前に祈り、主のことばに従うという姿勢がないのです。

アドニヤが野心から色々と画策する中で、預言者ナタンは王の妻でありソロモンの母バテ・シェバとともにダビデに進言をします。
ダビデが主の前にソロモンを王とすると誓っていたはずだと訴えるのです。

ダビデの答えは明確でした。
「主は生きておられる。」
少年の時にゴリヤテを倒した時から、サウル王に命を狙われていた時も、ペリシテ人との戦いの時もずっと主はダビデを守り助けて、苦難から贖い出してくださったのです。
ダビデは、それをバテ・シェバとナタンに告げて主の前に告白します。

主は生きておられ、私たちとともにいてくださる。
私たちが主のことばに従う時、主は私たちをあらゆる災いから救い出して祝福してくださる。
主の前に計画を持って物事に望むのは正しいのです。しかし、主の前に祈ることもなく野心を抱いて行動するならば、主の祝福を受けることはできないのです。
主は私にとって最善のことをしてくださり、祝福してくださると信じて、主を畏れ、主に期待して祈り行動をする者でいたい。
野心ではなく従順な心を持っていたいものです。

シャローム