「その子であるベルシャツァル王よ、あなたはこれらのことをすべて知っていながら、心を低くしませんでした。」ダニエル書 5章22節

今度は、ベルシャツァル王の前に「人間の手の指」が現れて、王にも国の知者にも読むことも説き明かすこともできない文字を書いたのです。
王母の助言でダニエルが王の前でそれを説き明かすことになりました。そのとき、ダニエルは王の機嫌を取ろうとなどしませんでした。
神が王に対して厳しい忠告、警告を与えていることを告るのです。

既に、王は注意すべきことと神に敬意を払うことを示されていて、知っているはずなのに、それをしなかった。
神の目に心を低くして謙遜にならなかったと、ダニエルは指摘したのです。
これは大胆な発言です。
王がこれを聞いて怒れば、ダニエルは理不尽にも殺されることもあるはずです。
しかしダニエルが恐れ、ダニエルがひれ伏して仕えるのは、真の神、主だけなのです。

そしてダニエルは真実を隠すことなどしません。
王は、その夜のうちに暗殺されてしまうのです。
しかし、王はその前にダニエルの対して約束通りにダニエルを力ある者としました。
真実を語り、神を恐れて従うダニエルの姿が王を動かし、証しとなっているのです。

私たちも他人を恐れることがあります。けれども、その時、もう一度そこで心を強くして、神の前に正しいことをおこないたいものです。
もちろん、日々の祈りがなければできることではないのです。それもダニエルに倣いたい。

シャローム