「ところが強風を見て怖くなり、沈みかけたので、「主よ、助けてください」と叫んだ。」 マタイの福音書 14章30節
湖の上を歩いて近づく存在を見つけて恐れた弟子たちでしたが、イエス様だと分かると安心をするのです。
その時、ペテロはイエス様に、水の上を歩いてイエス様のところへ行けるように求めて、イエス様の声を聞いて歩き始めるのです。
しかし、途中で沈みかけてしまいます。
それは強風を見てしまったからです。
イエス様のことばを聞いて、それに従い、真っ直ぐにイエス様から目を離さないで足を進めれば良かったのです。
簡単なことのはずでした。
ところが強風が自分に吹いてきていることに心が奪われてしまい、イエス様から目を離して、強風を見てしまったのです。
強風、風を見るとはどういうことでしょうか。
見なくてよいもの、気に留めなくてよいことに心が奪われることです。
私たちは、そうではなく、イエス様を信頼して、常に真っ直ぐにイエス様に目を向けていくのです。
同時に耳で聞きます。イエス様はいつも語りかけてくださる。
イエス様から目を離さず、イエス様のことばを聞いているならば、強風を恐れることはないのです。
見るべき方を見ないで目を離してしまうなら、足元から信仰が揺らいでしまいます。
それでも「助けてください」と叫ぶなら、あわれみ深いイエス様は御手を伸ばして助け上げてくださる。
それでもやはり、沈むよりイエス様を見て、真っ直ぐに歩いて行きたい。
シャローム