「こういうわけで、いつまでも残るのは信仰と希望と愛、これら三つです。その中で一番すぐれているのは愛です。」コリント人への手紙 第1 13章13節

新約聖書の手紙の中で、最も有名な節だと言えます。
パウロは、この言葉を伝えるためにここまでペンを進めてきたのだと思います。
13章に入ると、愛がなければうるさいシンバルと同じだと、異言を語ることよりも、さらに私たちに有益なものがなんであるのかを示すために、厳しい言葉から始めます。
愛がなければ、命を捨てるほどの働きをしても、役には立たないとまで言うのです。
相手を思う愛もなく、命を捨てることができるとも思えないのですが、パウロが語りたいのは、愛がスタートであり、基礎であり柱となって貫かれて、信仰者が生きることを示すのです。

ここでは三つのものが語られます。
愛がなければ、キリスト・イエスを信じる信仰は生まれません。
キリストに愛され、応答してキリストを愛する時に、信仰が生まれるのです。

愛がなければ、希望は失望に終わります。
キリストが私を愛して下さったので希望が与えられたのです。

愛は、キリスト・イエスから私たちの注がれ、私たちがキリストを愛する時に、その愛が本物になっていくのです。
キリストが私を愛してくださる限り、愛はなくなりません。変質もしないのです。
その愛を受けて、私にも神と人を愛する愛が備わっていくのです。

愛が信仰を生み、育ててくれます。
そしてキリストを信じて従う時に、私たちは愛をより深く知ることになります。
シャローム