「あなたには、袋に大小の異なる石があってはならない。」申命記 25章13節 (2017新改訳)

続く14節も「家に大小の異なる升があってはならない」とあります。
石は、量るための「重り」のことです。
異なる石とは、同じグラム表示をしながら、実は重さが違うことを指します。
要するに、同じ重さ同士で物を交換したり、売買をするときに、不正をおこなうための石のことです。
升も同じです。見た目が同じ大きさの升でも、量ると中身が違ってくる物のことを指します。

そしてこれらの「異なった」物は、不正をするために用意されたものです。
ここで二回、言葉を変えて言われるのは、主が、不正を徹底的に憎んでおられるからです。
そして不正をする人をさばかれるからです。

主を信じる人は、主の前に、不正を憎んで誠実に生きることが求められているのです。

あなたにはと、二度繰り返されて、14節では「家にあってはならない」と命じます。
家は、私たちの生活の基盤となる場所です。そこから不正を追い出し、私たちの生活から不正を放り出せとの、強い命令なのです。

自分自身の喜びのために、不正に生きるよりも、不正の元となる異なった石を追い出して、主の前に誠実に生きる道を選び進みたいものです。
シャローム