「愛する方の声がする。 ほら、あの方が来られる。 山を飛び越え、丘も上を跳ねて。」雅歌 2章8節

7節には定型文のような愛のことばがあります。3章5節、8章4節にも見られる表現です。
花嫁の花婿に対する愛のことばを集約していることばではないでしょうか。
そして8節からは、いよいよ愛の季節が始まることを歌います。

冬が終わり愛の季節が始まるのです。
丘を越え、山を越えて花婿がやってきます。
ちょうど、冬が終わり、春が訪れるように花婿の声が届くのです。
「ほら」と、期待する花嫁の声がここにあります。

この花婿の愛は、神さまの愛を現しています。
花嫁は私です。神さまから離れ、神さまの愛を見失った私です。

神さまから離れてしまい、神さまの愛を忘れてしまっていた人々のところに神さまの方から訪れてくださるのです。
その時が来ました。
妨げるもの取り除き、神さまが自ら罪人である人を愛するために訪れるのです。
そして花婿は、私たちに花嫁として迎え入れるのだから、出てくるように声を掛けてくださるのです。

もう、神さまとの間に妨げるものは何もありません。私たちは素直に答えるだけです。
それが神さまの愛を知るただ一つの方法です。
シャローム