「五羽の雀が、二アサリオンで売られているではありませんか。そんな雀の一羽でも、神の御前に忘れられてはいません。」 ルカの福音書 12章6節

この箇所は何度読んでも、このことばが心に留まります。
アサリオンは当時の通過の一種類です。通常の成人男性の一日の賃金の16分の一と、言われます。
二アサリオンで、せいぜい千円といったところです。
雀は食用です。高価な食材ではありません。
四羽がいつもセットで売られています。それが二アサリオンなのです。
では、そんな雀の一羽とは、どんな一羽でしょうか。
それは五羽目の雀です。値段がつきません。おまけの一羽なのです。

ほとんど価値がないと思われている存在を指しています。
商人が価値を認めずに、値段を付けないで、おまけで渡す雀です。
買った人も、おまけだと知っています。

しかしそんな価値がないと見られている、たった一羽を神は覚えてくださっているのです。
神は雀に命を与えてこれを養います。
そしておまけだと、雑に扱われて売られても、神は、その雀を忘れてしまうことはないのです。
造り主である神は、愛とあわれみの神です。

私たちも、何億、何十億と言う人の中に埋もれても、神は覚えてくださり愛してくださる。
二千年前のペテロも、その遥か昔のアブラハムのことも覚えておられる神は、私も覚えてくださるのです。

他の誰も価値を認めなくても、神は、私に価値を造り出して愛してくださり、大切に守ってくださるのです。
おまけの品物を見つけたら、神の愛をそこに見出してみたい。
シャローム