「主よ 私は愛します。 あなたの住まいのある所 あなたの栄光のとどまる所を。」詩篇 26篇8節

 
 自分の無罪を主張する詩篇です。
 最初から、主に弁護してくださいと、訴えます。
 正当なさばきを求めています。
 
 最後の節では「平らな所に立っています」と、主張します。
 自分の道徳的な正しさを訴えて詩篇を閉じるのです。
 
 8節では「あなたの住まいのある所」「あなたの栄光のとどまる所」と、言い換えた上で繰り返します。
 神ご自身を愛していることを、強調する表現です。
 正しさを、最後の節では「平らな所」と表現します。
 神ご自身を「住まい」「栄光のとどまる」と、場所で表現します。
 
 詩として美しい表現を選び、それを並行して繰り返すことで強調するのは、自分が主とともに歩んでいることです。
 罪人たち、悪しき所にいる人たちとは、決定的に違うのだと、訴えるのです。
 
 しかし、だから無罪ですと訴えるのではないのです。
 だからこそ、主に弁護して欲しいと訴えるのです。
 いつも、主と共に歩んでいるので、主に弁護して欲しい、主に自分のことを知って欲しいのです。
 
 そして私が、主を愛していることを知って欲しいのです。
 私たちも、主を愛することを一番にして、自分のいるべき場所を定めたい。
 そうすれば、困難の時にも、迷うことなく、主の弁護して欲しいと訴えることができます。
シャローム