「王はダニエルに答えた。「あなたがこの秘密を明らかにすることができたからには、あなたがたの神こそ、神々の中、王たちの主、また秘密を明らかにする方であるに違いない。」」ダニエル書 2章47節
バビロンの王、ネブカドネツァルは夢を見て、心が騒ぎます。
そして国中の呪法師を初めとする知者にそれを説き明かすように命じます。しかし王は、夢の詳細を告げないのです。
夢で眠れなかったので話したくなかったのか、王に仕える呪法師たちを試したのかは定かではありません。
しかし説き明かせなかったので、バビロン中の知者が殺されそうになります。
それを知ったダニエルは、天の神に祈るのです。
そして思慮深く王に謁見して、神が示された夢の内容を告げると同時にその意味を説き明かします。
ダニエルの語った夢は、王が見た夢の通りであり、説き明かされた内容も王が納得のいくものでした。
説き明かしを聞いた王は、ダニエルを拝するほどの態度を取ります。46節
ダニエルの行動によって、国中の知者の命が守られたのです。
ダニエルが呪法師たちのように王から夢を聞き出そうとするのではなく、すべてを神に頼った結果です。
人の思いや考えを超える神の知恵が、ダニエルに王の夢のことまで明かしてくださったのです。
ダニエルが神を信じて委ねた結果です。
そして王は、ここで天の神、主こそが真の神だと認めるのです。
もちろんここでは王がダニエルの神、主を信じたという告白とは違います。けれどもバビロンの国で、ダニエルが神、主を証したことは確かであり、神、主に栄光を帰すことができたのも事実です。
それは最初にダニエルが自分と友人たち、そして国の知者たちの命を救おうと、天の神のあわれみを求めて、自分から行動したことが正しかったからです。
主に信頼し期待し、主のあわれみを求めて、主に栄光を帰すこと、この歩み方が私たちが選び取っていく正しい道なのです。
シャローム