「人からしてもらいたいと望むとおりに、人にしなさい。」 ルカの福音書 6章31節
たくさんの群衆が、イエスさまに癒していただきたいと願って集まっていました。
その人たちをすべて癒すイエスさまです。
そして彼らに神について、人の幸いについて教え始めます。
この直前には、自分から奪おうとする者には、拒むのではなく、更に与えるようにと、驚く内容を語りました。
そしてこの31節です。
与えられたいと願うなら、まず先に与えなさいと教えます。
助けられたいと願うなら、助ける人になりなさいと教えるのです。
びっくりする内容です。でもできることです。
これを聞いている群衆の多くは、経済的には貧しく、苦しめられている人たちのはずです。
与えられるより奪われる経験をしてきた人です。
求めたい、与えられたいと思っていたはずです。
病も治らないのでイエスさまに触れて癒されたいと願ってここに来た人たちです。
しかし、イエスさまは求めるより先に与えなさいと言います。
求めるなら、与えなさいと、自分の望むことを隣人にしなさと教えます。
簡単にはできそうもないことをするように命じている気がします。
しかし彼らはすでに持っています。
イエスさまに愛されているのです。
神に愛されているので、隣人を愛して先に与えることを教えるのです。
神に愛されていることを味わい、愛されている者としての生き方をするように示したのです。
イエスさまは、神が人になって愛することを実践してくださったのです。
愛された者は愛することを実践するのです。
愛は抽象的なものではなく行動なのです。
シャローム