「主よ あなたの道を私に知らせ あなたの進む道を私に教えてください。」詩篇 25篇4節

主の嘆願する祈りの詩篇です。
一つ前の3節似は「ゆえなく裏切る者が」という言葉があります。
詩人は、友人に裏切られて、今、苦境の中にいるようです。
詩人に非があるのではなく、友人が詩人を裏切って苦しめているのです。
ですから詩人は苦しみの中から主に嘆願しているのです。

主を仰ぎ求め、主を信頼して祈っています。
しかし、この祈り、詩人の信仰の凄いところは祈りの内容です。

友人に裏切られたので助けてくださいと、祈るのではなく。
友人を裏切るような人には、主のさばきをあることを知っているのです。ですから復讐も求めません。
詩人が祈り求めるのは、自分が進むべき正しい道、主に従い通す正しい道です。
それがここで歌う「あなたの道」です。これを求めます。

苦難の中でこそ、信仰者が歩むべき正しい道、主に従い、主に喜ばれる道を教えてくださいと、嘆願するのです。
苦悩、嘆きの中でも、歩むべき正しい道を求めています。
その道は、主に喜ばれる道です。主が、教えてくださる道なのです。

苦境の中でこそ、歩むべき主の道を求めて、一歩進めることで、主を証しすることができます。
その道は、結局のところ、苦悩から詩人を助け出し祝福する道になるのです。

自分の助け、願いを求めるのではなく、主を求めるのです。
その祈りは、嘆願の祈りから、やがて主をほめたたえる祈り、賛美に変わります。
シャローム