「夜が明けると、ユダヤ人たちは徒党を組み、パウロを殺すまでは食べたり飲んだりしないと、呪いをかけて誓った。」使徒の働き 23章12節
「徒党を組み」とは、陰謀をめぐらすとも言い換えることができます。
徒党を組んだのは四十人以上のユダヤ人です。
人を殺そうと陰謀をめぐらして呪うとは恐ろしいことです。しかも四十人以上の人が集まっています。
恐ろしい力がそこにあります。
けれども、その陰謀はパウロの親戚の少年の通報をきっかけにして崩れていきます。
ローマの千人隊長が、この陰謀を阻止することで自分の手柄を立てようとします。
パウロは連れ出されて、ローマに向かって行くことになります。
一つ前の11節で、捕らえられていたパウロのところへ主が現われて、ローマで証しをするように語りかけたことが、進んでいくのです。
ユダヤ人は、主なる神様を信じているはずの人たちでした。
その人が、主に祈ることもしないで呪いをかけて、人を殺そうというのです。
あわれみ深く、義の神様がそんなユダヤ人の陰謀を砕かれるのです。
それも千人隊長の手柄を求める心を、主が用いられるのです。
異邦人に主を証しすると言う使命に誠実に仕えるパウロを、主は不思議な方法で守られます。
エルサレムでの証し、そしてその先には遠くローマの地で証しをすること。
主が示された道は、祈りつつ主のことばを信じて歩む人の前に開かれていくのです。
シャローム