「「しかし、今でもー主のことばー 心のすべてをもって、断食と涙と嘆きをもって、 わたしのもとに帰れ。」」ヨエル書 2章12節 (2017新改訳)

聖書66巻から1つの書を選び、その書を紹介しながら「みことば」を味わっていきます。
66巻をゆっくり読み進めながら、聖書に記された神様の愛について味わっていきます。
今日開いたのは、ヨエル書です。

ヨエル書の預言は、あのペンテコステの日に聖霊なる神が地上に来てくださった日に実現をしました。
ペテロは、使徒の働き、2章15節からの箇所でそのことを語ります。
そしてヨエル書は「主の日」のことを預言して指し示す書です。

最初に、いなごによる災害が起きることが示されます。
これはその後に起きる外国からの襲撃を比喩的に現すものと考えることができます。
しかし問題は、襲撃による国の滅亡ではありません。
イスラエルの民が、主の前に罪を犯して悔い改めることがないために、主が、外国の力を用いて、愛する民であるイスラエルを討たれるのです。

しかし、ヨエル書の2章に入ると、世の終わりのさばきを告げた後に、悔い改めへの招きが語られるのです。
この12節は、その招きのことばです。

主は、義の方ですから、さばくことができる唯一の方です。
しかし、主は、愛とあわれみの方でもあるので、回復と祝福も備えてくださるのです。

赦されるさばき、という訳ではありません。
しかし、主が望まれているのは、私たちが主の前に悔い改めることです。

心のすべてをもって、断食と涙と嘆きをもって、わたしのもとに帰れと、主は語ってくださるのです。
帰ってこいと、主は語られ、待っていてくださる。
そのためには、主は、ついには御子イエスの命さえも、私たちにくださった。

心のすべてをもって、断食と涙と嘆きをもって悔い改めること。
善行、修業ではなく、信仰を持って主の前に行く。
その時には、断食と涙と嘆きをもって、私の心の全てを主の前に注ぎ出すのです。
そこに祝福があります。
シャローム