「あの方が私に 口づけしてくださったらよいのに。 あなたの愛は、ぶどう酒にまさって麗しく、」雅歌 1章2節
今日から、旧約聖書は「雅歌」を読みます。
新旧約聖書66巻の中で他の書とはかなり違った印象を受ける文章が続きます。
ソロモンが記した歌の中の歌、最も優れた歌と呼ばれる本書です。
最初から男女の愛についてことばが交わされて、1章から花婿と花嫁の間で愛が語られます。
神さまという表現も出てこない書です。異彩を放っていると言えるかと思います。
信仰について、神について語っていないのですが、天地創造の初めに神は人を男と女に造られて、愛することを教えました。
花婿と花嫁が互いの素晴らしさを言葉にして語り、愛することは、神のみこころにかなっていることです。
まず最初に、花嫁が花婿に対する愛を語り始めます。2〜4節です。
花婿はぶどう酒よりも香油よりも素晴らしく価値があると言います。
それは姿だけでなく人格も素晴らしいことをほめています。
そして花婿の素晴らしさは、若い女性たちのあこがれであると言います。
その花婿が強く導いてくれることを声にするのです。
神を愛し、神の導きを強く求める心を比喩していると言えるのかもしれません。
また、見えない神を愛することは一番身近で大切な花婿、花嫁を具体的に愛することに現れると言えるのでしょう。
実際に愛していることを言葉にしていくことを教えてくれる一章の最初のことばだと思います。
今朝、イエスさまに向けて「愛しています」と、具体的なことばで祈ることは大切なことだと教えられます。
シャローム